DOMAINE BENOIT ENTEドメーヌ・ブノワ・アント

ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌのピュリニー・モンラッシェで現当主であるブノワ・アントは1990年から彼の祖父にワイン造りを学び、1998年から自身のワイナリーを設立し、翌1999年には自社で瓶詰めを始めました。

最初は強めの樽のニュアンスや果実味が感じられる、モダンブルゴーニュと言われるスタイルでワイン造りをしていましたが、2003年、自分のワインとは何か、自分が造るワインの価値と位置は何なのかを考え抜いた末、売れる為のインパクトワインでは無く、野生酵母で健全かつクラシックなワイン、料理や、食材にワインを寄せるために必要な酸、テロワールを表現するミネラル感を重視したワインを突き詰めようとバトナージュを取りやめました。これは彼にとっても、この地域にとっても変革の年となりました。ピュリニー・モンラッシェの新星、異端児ともいわれるブノワ・アントのワインは自国はもとより、そのスタイルは海外でも絶大な人気を誇ります。特にプルミエ・クリュのフォラティエールはこの地域で屈指の畑と称される程です。ワインの醸造、栽培以外の事務作業、出荷作業、他国とのやり取りなどは、彼のもっとも信用における友人に任せ、全ての時間をブドウ栽培とワインの醸造に費やしています。ワインをより洗練させていく為の努力を惜しまず、情熱を持ってワインを造っていく。ピュリニー・モンラッシェの異端児、ブノワ・アントの挑戦は続いています。